色差(ΔE)計算ツール
基準色と試料色(サンプル)の色差を計算します。HEX・RGB・Lab のいずれかで入力すると、よく使われる4つの色差式の結果がその場で更新されます。
数値の目安
| ΔE 2000 | 見え方の目安 |
|---|---|
| < 1 | 人の目では区別できない |
| 1 – 2 | 並べてよく見ると分かる |
| 2 – 3.5 | 一目で分かる。印刷のブランドカラーで許容差の上限とされることが多い範囲 |
| 3.5 – 5 | はっきり分かる |
| 5 – 10 | 明らかに違う |
| > 10 | 別の色に見える |
これはあくまで目安です。取引先や規格(印刷の ISO 12647 など)が別の許容差を定めていることがあり、同じ ΔE でも色相によって目立ち方が変わります。なお、日本でよく見る「NBS単位」による評価表(「わずかに」「かなり」など)は、ΔE*ab(CIE76)とほぼ同じ尺度として使われているもので、ΔE2000 の値にそのまま当てはめることはできません。
4つの色差式
ΔE*ab(CIE76)
CIELAB 空間での直線距離 √(ΔL*² + Δa*² + Δb*²) です。計算は単純ですが、高彩度の色では差を大きく、青や灰色では小さく見積もる傾向があります。
ΔE*94(CIE94)
彩度差と色相差を、基準色の彩度で重み付けします。このページではグラフィックアーツ用の定数(kL = 1、K1 = 0.045、K2 = 0.015)を使います。CIE94 は対称ではないため、基準色と試料色を入れ替えると結果が変わることがあります。
ΔE*00(CIEDE2000)
現在の CIE 推奨式です。青領域の色相回転項、L* = 50 付近の明度の重み付け、無彩色付近の補正が加わっています。このページの実装は Sharma・Wu・Dalal(2005)が公開したテストデータで検証済みです。
CMC l:c
繊維業界向けに作られた式です。許容判定(合否判定)には 2:1(明度差を軽く扱う)、知覚判定には 1:1 を使います。CIE94 と同様、どちらを基準色にするかで値が変わります。
HEX・RGB から Lab への変換
画面の色は RGB で表されますが、ΔE の計算には CIELAB の値が必要です。このツールは HEX と RGB を sRGB とみなし、リニア化してから CIE XYZ を経由して、D65 白色点・2° 視野で Lab に変換しています。印刷の現場では D50 を使うことが多いため、分光測色計や印刷プロファイルの値とはわずかにずれることがあります。その場合は測定した Lab 値を直接入力してください。
よくある質問
Photoshop や測色計の値を入力できますか?
はい。入力形式を Lab に切り替えて L*、a*、b* を入力してください。Photoshop の Lab は D50 基準なので、厳密に比べるときは2色とも同じ環境で得た値を使ってください。
「sRGB外」と表示されるのはなぜ?
Lab で表せる色の中には、一般的な画面(sRGB)では表示できないものがあります。色見本は表示できる最も近い色で示していますが、ΔE の計算には入力した Lab 値をそのまま使っています。